特殊詐欺被害を防いだとして、奈良県警橿原署は橿原市内膳町5丁目のセブンイレブン近鉄大和八木駅北口店と女性店員(51)に感謝状を贈った。松浦克仁署長が店長の時永愛さん(33)とこの店員に感謝状を渡した。高額な電子マネーを購入した客をひきとめたことが被害防止につながった。
署などによると、2月22日午後1時20分ごろ、桜井市の60代男性が同店で5万円分の電子マネーを7枚購入した。店員が驚いて用途を聞くと「マッサージチェアを買うから」。店員は時永店長に電話で相談。時永店長は「絶対におかしい。ひきとめてください」と指示し、店員が110番通報した。
女性店員と署員が事情を聴くと、男性の携帯電話に「有料会員サイトの登録が完了した」との画面が現れ、利用料金35万円を電子マネーで支払うよう求められていたことがわかった。
店員は「おせっかいかなあと思いながら声をかけました」、時永店長は「詐欺を防げてよかったです」と話していた。(米田千佐子)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル